グループ創業やコミュニティビジネスを始めたい方(企業組合)
企業組合って何ですか?
企業組合とは、個人事業者や勤労者であった方々が個々の資本と労働力を持ち寄って組合員となり、組合の事業に従事して組合自体がひとつの企業体となって事業活動を行う組合です。企業組合の特徴
企業組合は、組合員が共に働くという特徴があり、下記のように組合員に対して組合の事業に従事する義務が課せられています。 1 原則として、組合員の2分の1以上が組合の事業に従事しなければなりません。 2 さらに、組合の事業に従事する者の3分の1以上は組合員でなければなりません。 その他の特徴としては… 1 4人以上の仲間で設立可能 2 株式会社等と同様、法人格が得られます。 3 自由に事業活動を行うことができます。 4 組合運営に対する発言権は平等 などが挙げられます。企業組合に参加できる人は?
1 個人事業者や勤労者であった方 2 主婦などで創業を目指す方 3 法人や任意グループどんな企業組合があるの?
企業組合は、企業をリタイヤした方や主婦、高齢者、SOHO事業者などが、それぞれの経験やノウハウを活かして働く場を作るための創業ツールとして活用されています。 その分野は、介護福祉、託児所開設、地元特産品の開発、ソフトウェア開発、ネットビジネスなど、時代とともに拡がりをみせています。大手企業のOBがキャリアを社会還元
「働く動機に合わせた勤務形態」を実現し、「個々の能力に応じた働く場」を確保するため、生産管理、労務、総務等の豊富な経験を有した企業の定年退職者がグループを組み、それぞれの知識・技能を十分に活かしてコンサルタント業務、研修業務、業務請負等を行っていたが、一層の充実を図るため企業組合を設立した。
保母、看護婦の経験を活かして託児所を法人化
共働き夫婦の子育てや急な用事で子どもをちょっと預けたい母親をサポートしようと、保母や看護婦の経験を持つ4人の主婦グループが託児所を作り、保育事業に乗り出した。株式会社や有限会社に比べて設立時の出資金が低額でよく、主婦らがノウハウを活かして再び働く場を確保する動きとして注目を集めている。
地元特産品のヘチマで化粧品
共同出資会社を設立し農産物の販売を行っていた農家の主婦が、新たな商品として美顔効果のある地元特産のヘチマ水に注目。これの製品化に取り組み、化粧水をはじめクリーム、乳液、洗類フォームなどの自然化粧品を次々と開発した。 販売先の拡大に伴い、受注体制を再整備し、本格的な事業展開を行うために企業組合を設立。原料のヘチマの栽培は町民に依頼し、組合がこれを一括購入。化粧品の製造はメーカーに委託し、組合が販売している。